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文知摺石の言い伝え

                    信夫文知摺 多宝塔 (福島市指定重要文化財)

                    紅葉の見頃には少し早かったです。
                    でも、此処に来る度いつも想うのは
                    空気がすっごく美味しいのです(#^.^#)
                    森林がいっぱいあるからでしょうか??


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                    石の伝説    
                    貞観年中(九世紀半ば)の頃、陸奥国按察使(あせち・巡察官) 
                    源 融(みなもとのとほる)公(百人一首で知られる)が、
                    このあたりで道に迷い、この里(山口村)の長者と出会う。
                    その娘虎女と恋仲になるが、都からの使いにより、
                    公は再会を約して都に戻ることになりました。
 
                    再会を待ちわびた虎女は、「もちずり観音」に百日詣りの願をかけ、
                    満願の日に、観音様のお告げをいただく。
                    文知摺石を磨きあげると、愛しい人が現れるとのこと。
 
                    毎日、祈りを込めて磨いていると、公の面影が浮かんで見えた、
                    しかしそれは一瞬のことで、思慕の情は益々つのり、嘆き、悲しんだ虎女は、
                    ついに病の床についてしまいました(文知摺石 ↓ )


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                      病がいよいよ重くなり、明日をも知れずという時に、都から源 融(みなもとのとほる)公の
                      虎女にあてた歌が届けられた。(源 融 句碑 ↓)

                              「みちのくの 忍ぶもちずり 誰ゆえに みだれそめにし 我ならなくに」
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                     この悲恋を伝え聞いた近々の子女たちが、自分の恋しい殿方の面影に出逢う為
                     に、競って文知摺石を磨きに押し寄せたため、田畑を荒らされる農民が、怒って山
                     から石を落としたために、現在の位置に鎮座したとされている。またこの石を
                     「鏡石」と別名で呼ばれるのは、このことがあってからだそうです。


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                    信夫文知摺 11月6日(土)  福島市山口


                    今日も福島で熊出没のニュースが。。。
                    熊さんのドングリの話を聞いてから、熊が可哀想で可哀想で。。 
                    でも、熊は野生なので。。。(@_@。。。

by bluebrops_angela | 2010-11-09 07:07 | 松尾芭蕉